昨年、ポンペイの遺跡からピザによく似た料理の壁画が発見され、話題になりました。
ポンペイは西暦79年、火山の噴火により壊滅した古代ローマの都市。
ピザ発祥の地と言われるナポリの近郊に位置しています。
薄いパン状のものに、フルーツを載せたこの壁画は、
「ピザの先祖的な料理?」
「フルーツの皿としてパンが使われていただけ?」
と議論を呼んでいますが、世界最古のピザがフルーツピザだったら斬新ですね!
ピザが現在のスタイルになったのは18世紀の事。
トマトとチーズをフォッカッチャにのせて食べるようになったものが、ナポリ名物となりました。
ナポリっ子の自慢は、ふっくらモチモチ。焼き上がった時にピザの耳が空気を含んでふんわり持ち上がりコル二ッチョーネ(額縁)を作るナポリピザ。
ところが、このナポリピザに強力なライバルが誕生します。
それが、薄くてサックリした食感のローマピザです。
たっぷりのチーズと多種多様な具材を生地いっぱいにのせた極薄のローマピザは、別名「飲めるピザ」と呼ばれ、瞬く間にナポリピザに並ぶ人気となりました。
生地を楽しむナポリピザと、具材を楽しむローマピザ。
これまでの「耳まで美味しい!」ナポリピザはそのままに、これまでのピザではボリュームが多すぎると感じていた方や、ピザを主菜ではなくおつまみや前菜として楽しみたい方の為に、
森山ナポリでは「薄くて美味しい!」ローマピザを新発売いたします。
本場イタリアを遠く離れ、アメリカではイタリア移民がピザを広め、それがやがてアメリカンスタイルのピザへと発展していきました。
アメリカのピザ生地はパンに近く、石窯ではなくオーブンで焼くどっしりしたもの。具材もボリュームのある肉類等が好まれました。
分厚いアメリカンピザは手で、極薄のローマピザは三角にカットしたひと切れを尖がった方からくるくる巻き込み、さらにそれを一口大に切ってフォークで口に運ぶ……と言われていますが、食べにくければカジュアルに手で食べることもあるそうです。
ピザの耳を食べる、食べないも人それぞれ。
ピザを食べる時のルールはただひとつ。
熱々を美味しいうちに! ということに尽きるようです。